究極のアニソン

satoyukiEII2007-06-14

インプレスの記事読んでると、PS3の進化は今後も期待できそうだ的コンバンワ。


一口にアニソンと言っても、主人公の名前や必殺技を連呼する、まさしくアニソンといった風情のものから、アニメにまったく関係ないけど単に主題歌に使われただけ、みたいなものまで、様々なタイプがあります。そんな中で現在、キャラソンと人気を二分しているのが、アニメのストーリーや世界観を踏襲しながらも、固有名詞やアニメを特定できるような言葉は極力避け、一般ソングとしても通用するような体裁を保っているタイプではないでしょうか。アリプロFictionjunction YUUKA、I'veなどに多く見られるタイプですが、この「ぼくらの」の主題歌、アンインストールも同じタイプに分類されるアニソンです。


しかし歌詞が尋常ではありません。ぼくらのの主人公たちの置かれた立場と舞台背景を、端的かつ適確に歌い上げた、近来稀に見る名曲です。死を宣告された少年少女たちの絶望と苦悩が、物の見事に表現されています。「恐れを知らない戦士のように 振舞うしかない」のくだりなど、神懸っているとさえ言えます。リアルでガン告知でも受けたんじゃないかと思わせるほどに、迫真の心理描写が次々に繰り出されます。ストーリーを知らなければ何と言うことのない曲が、ストーリーを知っていると魂を揺さぶられるような名曲になる、まさにアニソンのあるべき姿の一つを体現しているといって良いでしょう。


ちなみにこの曲、いわゆるMAD界においても、異常なまでの汎用性の高さで様々なアニメのOPに差し替えられ、バカアニメや萌えアニメでさえも鬱アニメに変化させてしまう名曲(?)として有名です。D.C.とかときメモさえも、かわるがわる映し出されるキャラに全滅フラグが立ってしまいます。しかも曲と画面の切り替えが怖いくらいに合ってしまうので不思議です。告白したら死ぬ、それがルール。


らき☆すた#10
よりによってアトリエ災みくるかよ!


トラスティベル
インターバルでショパンの生涯を紹介しながらブーニンによる演奏が流れる演出がはさまれるのに、とてつもなく感動。それぞれ各章のタイトルになっている曲が使われるようで、第一章は「雨だれ」。曲にまつわるエピソードを読みながら聴くショパンはまさに至福。ゲームの域を超えてるんじゃないだろうか。