Wizじゃない世界樹

satoyukiEII2007-02-19

クローエ、あとはパーツを待つだけだ的コンバンワ。


昨日、世界樹の迷宮は基本Wizと申し上げましたが、当然ながら違う点も色々あるわけで。今日はグラフィックやサウンド面を除いて、どういうところが違うのかレポートしてみましょう。


パーティーが5人
些細なことですがいきなり戸惑います。Wiz同様、前衛3人・後衛3人というシステムをとっていながら、パーティーが5人までなのです。ツートップかスリートップかいずれかを選択することになります。どうもTHIEFに相当する職業が存在しないようなので、Wiz的感覚ならば前衛3人となりますが、弓とか鞭とか、後衛から攻撃するのに適した武器もありますので、この辺はお好みでしょうか。


お金がない
Wizのボルタックはプレイヤーが売却した商品を除いて永久に品揃えが変らないので、中盤以降はまったく存在意義がなくなります。このゲームの武器屋はプレイヤーが迷宮から持ち帰った様々な戦利品によって、次々に新しいアイテムが販売され、また迷宮では基本的にお金を拾えないので、お金の使い道に困るということは当分なさそうです。ついでに言うと収入は超デフレ世界なので、剣1本買うのにも一苦労です。


レベルアップがマニュアル
Wizではレベルアップ時にパラメータの上昇や呪文の覚えが悪いとリセットが基本でしたが、本作ではレベルアップ時にどこを強化するか自分で指定できます。何度もリセットを繰り返す煩わしさがない反面、全パラメータアップやHP倍増などの神懸ったレベルアップはありません。ちなみに1回のレベルアップで強化できるのは、多数あるパラメータやスキルのうち、どれか1つだけなので、バランスよくステータスを上昇させようとすると猛烈にレベル上げしなくてはなりません。


壁に厚みがある
Wizに限らず、あの当時の3Dダンジョンは、基本的に壁というやつは方眼紙の「辺」に相当するもので、薄っぺらくて二次元的な、壁というよりは仕切りに近い存在でした。本作では壁は少なくとも1マス分以上の厚みを持っており、ドアも1マス分の空間を占有しています。従って、マップが全て歩行可能なマスで埋まるということはありません。この世界にTELEPORTERがあったら、どのフロアでもLOST確率満載です。


敵は1匹でも指定しなきゃいけない
これはどうにかならんかと思うのですが、Wizでは、敵が1体(1群)の場合は攻撃対象を指定する必要がありませんでした。他に選択肢がないのですから、妥当な仕様です。ところがこの作品では敵が1体でもいちいち攻撃目標を選ばなければなりません。5人全員で攻撃した場合、5人x2回=10回もAボタンを押さないと戦闘が始まらないのです。これは頂けません。


死んでも確実に復活できる
全滅した場合はゲームオーバーなので、他のストックキャラで救出がかなえばEXPなどを失わずに済むWizとどっちがきついか微妙なところですが、仮に救出しても死亡状態に変りはないわけで、そこからキャラクターLOSTの恐怖と戦わねばならないWizに比べれば、お金で解決できる本作ははるかにましです。


まだまだありますが序盤で目に付くのはこんなところでしょうか。初期職業種がパーティーの最大人数よりも多いというのもかなり戸惑うところですが、前衛・後衛のバランスさえ間違わなければ問題ないでしょう。Wizのテイストに満ち溢れているとはいえ、Wizではないわけですから、Wizの常識や攻略法が通用しないのは当たり前です。Wiz#1はゲームの目的そのものが大きなミッションのようなものでしたが、このゲームは段階的なミッションや細かいクエストで構成されている点も特徴です。細く長く遊べってことでは、Wizと同じですね。