PS3のジレンマ

satoyukiEII2007-02-03

なんでユーミルばっかり売れるんですかねぇ的コンバンワ。


PS3をどう捉えるかは人それぞれですが、別にそれで論争をしようというわけではなく、単に考察してみようと思ったわけでして。というのも、ごく身近に、PS3をコンポジットで接続して、しかもスタンドアロンで使用しているゲーマーがいることが発覚してしまったのです。この時期にPS3を入手しようという気概の持ち主ですから、よもやそんな人はそうそうおるまいと思っていましたが、こんなにも身近にいるということは、少々見当違いをしていたのかもしれません。おそらく、彼の中でのPS3というのは、PS→PS2→という流れの延長線上にあるものなのでしょう。それでもAVマルチかD端子ぐらいは使って欲しいものですが、SD画質という大まかなくくりで見れば、HDとSDの絶大な格差に比べ、AVマルチやD端子とコンポジットとの差など大したことはないのかもしれません。これは、PS3を単にゲーム機としてとらえているというだけでは済まされません。ゲーム機であろうと、HD画質というのがPS3最大のセールスポイントの一つであることは間違いないのですから、それすらも捨ててしまうということは、まさにPS2のニューバージョン程度のとらえ方しかしていないということです。ネットワークに接続していないのも、その表れと言えるでしょう。これではPS3は、ただ高いだけの、ソフトのラインナップの甚だ悪いPS2でしかありません。これはゆゆしき事態です。


こういった層がPS3の初期ユーザー層で多数を占めているとは考えにくいですが、少なくとも看過できぬ程度の母体を形成しているとすれば、そこでのPS3に対する評価は極めて低いものになるでしょう。そこから発した風聞が、マーケティングに悪い影響を与えないとも限りません。かと言って、せっかくPS3を買う気になってくれているこの集合に属する人たちに、まさかPS3を買うなとは言えません。ここが現在のPS3が抱えている大きなジレンマです。PS3は使う人を選ぶのです。

テクノロジー : 日経電子版


上記の例では、40万もする50インチフルHD液晶ですから、20万程度で40インチの私は負け負けですが、スピーカーセットは「15万はする」に対して、6本で約25万の私はどうにか勝負になっています。ただし、スピーカーはほんとに安くても6本揃えるだけで効果が覿面ですから、スピーカーに金をかけるくらいならモニターにかけた方がその時点での満足度は高いでしょう。要は、こういったあくなき高画質・高音質への追求に日々精励するAV機器のフィールドに、PS3というハードウェアが割り込んできたのです。そういう見方をすれば、PS3がいかに常識外れに低価格か、理解できるというものです。久夛良木CEOが目指した世界はそこにこそ存在するのであり、決して今までPS2が存在していた場所にリプレースすればよいというものではないのです。コンポジットで繋ごうがスタンドアロンで使おうが、それは本人の自由ですが、そういった人たちにはPS3は、とても高い買い物になってしまうでしょう。


VVV#2
1話ではあまり話の方向性が見えなかったが、なるほど、こういう見方をするわけか。話としてはそれなりに見所はありそうだ。ただ、ストーリーを味わうことが主目的のアニメには見えないのだが。


ひだまりスケッチ#2
1話の時点では表札が完成していたから、これは1話から見て去年の話なんだな。ややこしい持って行き方をするなあ。あまり気にせず、1話完結物としてぼけっと見てればいいのだろうか。