CESが熱い

satoyukiEII2007-01-08

正月気分も今日までか的コンバンハ。


今年のCESはBDなんかが結構絡んでくると思っていましたが、フタを開けてみるとやはり薄型TVがどこも力入ってて、主戦場といった風情になっています。目ぼしいものをピックアップしてみましょう。


液晶

SHARPが108インチ液晶を展示しています。これはまあ、一般消費者には特別な意味合いはありませんが、松下の103インチPDPを上回ったということに意義があるのでしょう。それよりもAQUOSの新型ラインナップに注目です。間違いなく今年のトレンドになるであろう、120Hz駆動を採用してきました。


SONYはネット上のストリーミングソースの視聴に対応した端末と、それに対応したBRAVIAを発表しました。S3000シリーズという型番から、エントリーモデルであることが予想されますが、XMBが復活(X1000以外では初)しているようです。今後VシリーズやXシリーズが発表されても、おそらくこの端末には対応してくるでしょうから、それに合わせてXMBも完全復活となるのでしょうか。


プラズマ

イオニアが新型PDPを開発、かなりの高画質のようです。パイオニアと言えば、5000EXの実績がありますので、相当説得力があります。プラズマ放電の仕組みを見直し、高コントラストを実現。カラーフィルタの改良により明るい場所でも高コントラストを維持。さらにI/P変換にも設計の見直しが入っている模様。CESには60インチの試作機を展示するとのこと。


松下が42型のフルHDモデルを展示。液晶の画がどうにも好きになれないが、プラズマのフルHDには手が届かないといった人には朗報でしょうか。


次世代TV

SONYが27インチのフルHD有機ELディスプレイを展示。コントラストは100万:1と、SHARPのメガコントラスト液晶に匹敵。色域はNTSC比100%以上で、薄さが10mmと驚異的。またフルHDではないものの、小型の11インチタイプも展示され、薄さ3mm。こちらはすぐにでも量産化可能なメドが立っているという。


SONYがレーザーを光源に使ったリアプロ、いわゆるレーザーTVを披露。SEDがしぼんでしまってから次世代TVの本命の一つとして急浮上しているレーザーTV、その特長はざっと挙げるだけでも


・圧倒的な色再現域(NTSC比135%。SEDでも94%)
・残像なし(応答速度1ms以下)
・省電力(プラズマの1/4)
・長寿命(5万時間以上。ランプ交換不要)
・RGBレーザーを1点で結ぶため、自然な色合い(RGBピクセルが並んでいない)


今回SONYが展示しているのは55型の試作機で、レーザー光源とSXRDパネルを用いて、その相性の良さを発揮しているとか。一般庶民の手の届くところに来るにはまだまだかかりそうですが、こういう最先端の技術は話を聞くだけで、何とも楽しいものであります。