PS3のささやかで劇的な変貌

PS3の下位モデル、これまでHDMIなし版と呼ばれることも多かった20GBモデルに、HDMIが搭載されることになりました。おまけに予定価格も6万オーバーから5万を切る価格に。価格の引き下げも大胆ですが、やはりHDMI搭載は圧倒的なインパクトがあります。これまで、無線LAN機能やカードリーダはもちろん、60GBも必要かどうか怪しいのにHDMIだけのために7〜8万はたいて上位モデルを買う必要があったのに、下位モデルでも十分世の中渡っていけることになりました。もはや上位モデルを行くのは、わずかな矜持を満たすだけの意味合いしかありません。問題は微妙にデザインを変えてあることで、SONY信者としては釣られておくのが正しい行動かなというくらいのものです。

下位モデルへのHDMIの搭載を、BRAVIAとからめた戦略と見る向きもあるようですが、HD環境推進の一助としてHDMIを推すならば、とっととHDMIセレクタを出して欲しいものです。X2500はHDMI端子を3つ備えていますが、それすらも必要最低限でしかないでしょう。

ハチクロⅡ[終]
前作が2クールだったのに対し1クールだったこともあり、作品としての完成度は前作の方が高かった感じ。メインストーリーは1期で、2期は完結編という位置付けだったが、むしろ後日談と言ってもいいほど良くも悪くも落ち着いてしまった。ただそれでも1期の「ハチクロらしさ」はおとなしくなってしまったとはいえ、映像の美しさと脚本の繊細さは衰えておらず、ハイレベルな作品であることは間違いない。それにしても神谷浩史、最後の最後で代役とは、さぞかし無念だったろう。