新経営方針

satoyukiEII2005-09-22

選択と集中、ということで、ブランドとしてはBRAVIAスゴ録、デバイスとしてBlu-rayやCellなどに気合いを入れていくということですが、やはりどうしてもTV部門の動向が最も気になるところです。


液晶が大型化して、プラズマの牙城を侵蝕していくと、プラズマは逃げるようにさらなる大型化を志向して来ました。現在、サイズ的には並んでいる状態ですが、50V以上のサイズではまだ価格面でプラズマに分があります。ソニーは50V以上はリアプロというスタンスをとっていまして、価格的には十分対抗できますが、このあたりはなかなか読めません。ハッピーベガがプチヒットした過去がありますので、脈ありと見ることもできますが、リアプロの独特の画風に対し、プラズマは一般人にも入って行きやすい画を出しているあたりは難しい要素です。


そして、次世代ディスプレイとして有機EL(OLED)を中心に進めるとしたのも注目です。元々ソニーは自発光媒体にこだわって液晶へのアプローチが遅れたという経緯がありますので、技術の蓄積としてはある意味液晶以上のものがありますが、ここではキャノン・東芝SED陣営と競り合っていくことになります。有機ELは小型のものはすでに実用化されており、CLIEにも搭載されました。CLIE自体がなくなっちゃいましたけど。SEDは36V型の試作機が公開済で、来年度中にも発売が期待されています。双方とも技術的課題は多いですが、ポテンシャルとしては液晶を遥かに凌ぐものを持っているだけに、将来を楽しみに待ちたいですね。